不活化ポリオワクチンの予約を開始しました。
日本では、ポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種は経口生ワクチンにて行われていますが、ワクチンによるポリオの発症(ワクチン関連麻痺VAPP)の報告があります。
第169回国会(常会)での福田内閣総理大臣の答弁(答弁書第六三号、内閣参質一六九第六三号、平成二十年三月十四日)(1)によると、
------------------------------------------------------------
予防接種健康被害認定審査会において生ポリオワクチン接種後に麻痺を発症したと認定された事例は、
平成元年度以降八十件であり、また、同審査会において生ポリオワクチンを接種された者からの二次感染と認定された事例は、
平成十六年度以降五件である。
------------------------------------------------------------
経口生ワクチンを接種する以上、たいへんまれですがVAPPが起きてしまう可能性はあります。
海外ではVAPPがおこらない不活化ワクチンが広く導入されています。日本でも、来年度の導入が検討されています。導入されれば、ポリオ予防接種はすべて不活化ワクチンになるでしょう。
接種は控えないこと
それでは、来年まで接種を待ったほうがよいのでしょうか?
接種を控えると、今度は経口生ワクチンによる
二次感染の危険性があります。国内で経口生ワクチンを続けている現状では、接種を控えるのは問題があります。いずれかのワクチンを必ず受けてください。