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2010年2月18日木曜日

EBM支援型電子カルテ

  愁訴に基づくコード化やエビデンス参照機能は電子カルテにとって非常に重要な機能だと思います。しかし、現在においてもほとんどその機能を持っているものはないようです。

  以前、「EBM支援型電子カルテMAJUN」というものが開発されたことがあるようです。このコンセプトが近いのですが、残念ながら開発終了となっているようです。

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EBM支援型電子カルテMAJUNの構築
MAJUN:EBM Assisted Judgment by Universally coded Network - EPR
久島 昌弘1 , 徳田 安春1, 玉城 和光1 , 松本 廣嗣1
阿部 徹治2 , 加藤 康之2
1 沖縄県立中部病院 〒904-2293沖縄県具志川市字宮里208番地3
2 株式会社サイバー・ラボ 〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方162

概要
  「診療ガイドライン」を診療中に提示し医師に推奨し、病診間で個々の患者に対する一貫した治療方針の実現を支援する新しいタイプの電子カルテ(MAJUN)を開発した。開発の要点は以下の三点である。(1)ICPCを基にしたダイナミックなコード生成機能、(2)EBMエンジン、(3)知識の入力・構築インターフェース:ルールビルダ。

  沖縄県立中部病院、近隣・離島の診療所8ヶ所にて2ヶ月間運用し、ICPCコード化入力機能、EBMエンジンの動作および有効性等を評価した。その結果、103 件のEBM サポート対象の診察中、ガイドラインに準じた診療は84件で、通常の診療以上に診療ガイドラインが取り入れられていた。システム導入前後診療コスト比較および平均罹病期間比較では、いずれも低下傾向を認めた。以上より、「スタンダードな医学知識」の共通基盤の醸成にEBM 支援機能つき電子カルテが大きな役割を果たす可能性を示した。
(キーワード:ICPC、コード化、 EBM、 診療ガイドライン)
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