6月13日に開催された「第13回 北多摩認知症を考える会」にて、「認知症診療のエビデンス」講演を行いました。
認知症の危険因子、診断、治療に関するエビデンスを総ざらいしてまとめました。
アセチルコリンエステラーゼ阻害剤やメマンチンの効果については、いくつかのメタ分析が発表されていますが、ほぼ一貫した結果となっています。
認知機能や行動のスコアについては、プラセボと比較して1~3点の差となっています。70~120点のスケールですから、差は予想外に小さいと感じます。
ADLやIADLでも-0.1SDの差となっていますが、これは偏差値でいうと1の差になります。
このような効果を明らかな効果がある、と言ってよいのか。認知症治療のアウトカムは何か。いろいろと考えさせられる講演でした。(福士)
「病気の説明書 認知症」も作成したいと思います。
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