本のご案内です。
日本プライマリ・ケア連合学会編集の「基本研修ハンドブック」がいよいよ出版準備に入っております。南山堂から9月に刊行される予定です。
2004年に刊行された「プライマリ・ケア医の一日 日本プライマリ・ケア学会基本研修ハンドブック」の改訂版となります。なかなかよい仕上がりになっていると思います。
家庭医療後期研修プログラムでの研修を受けられる方をはじめ、家庭医療に関心のある学生・初期研修医・指導医のみなさま、ぜひご一読を。
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こちらもどうぞ。
クリニックの窓 ~教えて、開業医のホント~(2014年4月号)
わが街の医療最前線(2012年10月23日日刊ゲンダイ掲載記事)
※月1000件の訪問診療はウェブサイトの誤植です。訪問診療件数の実績はこちら。
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2012年7月30日月曜日
2012年7月5日木曜日
少し太めが長生き
7月4日の読売新聞に院長の取材記事が掲載されました。
メタボ基準据え置き - 「腹囲最重視」は要改善
メタボと死亡率に関する研究に詳しい武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹院長はここで引用されている、日本人を含むアジア人110万人を9年間追跡したコホート研究はこちらです。
「少し太めの方が栄養状態が良くて長生きする。そうした人たちを『異常あり』と判定するのがメタボ健診だ」
と指摘する。
Zheng W, McLerran DF, Rolland B, et al. Association between body-mass index and risk ofdeath in more than 1 million Asians. N Engl J Med. 2011 Feb 24;364(8):719-29.PubMed PMID: 21345101.むしろやせのほうが死亡率が高い、という結果となっています。
2012年7月3日火曜日
小児のポリファーマシー
第2回家庭医・病院総合医教育コンソーシアム(品川)に参加しました。今回は「polypharmacy」がテーマ。日頃、取り上げられることの少ないテーマですが、深刻な問題をかかえた重要なテーマであることが明らかとなりました。
ドイツでの一般青少年を対象とした横断研究(聞き取り調査)では、サプリメントや外用薬を含めて4種以上の薬剤を使用している人の副作用発現率は7.2%。14人に1人に副作用と思われる何らかの症状が出ていることがわかりました。薬が多くなればなるほど副作用が増えるのは、どの年代の調査でも同じ傾向です。
小児の外来患者については、5剤以上の薬剤を使用しているのは米国で0.9%、スウェーデンでも0.5-0.8%という報告があります。日本での使われ方に比べて、かなり少ない印象です。
日本のポリファーマシーについては、まずは実態調査が必要でしょう。また、アクセスがよい日本の医療環境下で、薬がどんどん増えていく構造上の問題について、よく考えていくべきかもしれません。
家庭医・病院総合医教育研究会「小児のpolypharmacy」と題して、事例報告をしてきました。高齢者のポリファーマシーはよく取り上げられますが、小児のポリファーマシーについては国内では報告がほとんどないようです。海外の報告をいくつか紹介しました。
ドイツでの一般青少年を対象とした横断研究(聞き取り調査)では、サプリメントや外用薬を含めて4種以上の薬剤を使用している人の副作用発現率は7.2%。14人に1人に副作用と思われる何らかの症状が出ていることがわかりました。薬が多くなればなるほど副作用が増えるのは、どの年代の調査でも同じ傾向です。
小児の外来患者については、5剤以上の薬剤を使用しているのは米国で0.9%、スウェーデンでも0.5-0.8%という報告があります。日本での使われ方に比べて、かなり少ない印象です。
日本のポリファーマシーについては、まずは実態調査が必要でしょう。また、アクセスがよい日本の医療環境下で、薬がどんどん増えていく構造上の問題について、よく考えていくべきかもしれません。
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